山形県庄内地方/Shounai, Yamagata - Day 1 - 1.
新日本風土記でみかけた十六羅漢岩がどうしてもこの目でみたくて、行ってきました、庄内地方。
ひとに鶴岡にクラゲの水族館があると教えてもらって、泊まる場所は鶴岡市にある湯田川温泉に決めました。前日までは、東京から新幹線と在来線を使って4時間かけての移動を考えていたのですが、飛行機が便利ということを直前に教えてもらって、当日の朝7時に急遽航空券を購入。というのも、前日は準備もできていないまま日付が変わるころまで飲んでいたため移動時間4時間は到底無理だったのです。何が言いたいかというと、平日忙しく遅くまで働いているひとも土日だけで十分旅行できるよ、ということです。
安心の羽田から1時間で庄内空港着。5月は山形の月山で雪山を迷子になりかけていましたので、飛行機から見下ろす庄内平野の風景はとても感慨深いものがありました。
平らだよー、これが平野というものか!山の民と平野の民と海の民が共存する国。出羽の国。楽しみ。
庄内空港からはバスに乗り、30分程度で鶴岡駅到着。今回事前に行くと決めていたのは、加茂水族館と十六羅漢岩のみ。車の運転ができない自分一人の旅のため、まずは街と交通手段に関する情報を得るべく観光案内所に立ち寄ります。
観光案内所で対応してくださったのは地元のお母さん。
十六羅漢岩に車なしで移動したいと相談すると、「車なしで行けるのかしら?車でしか行ったことないからわからないわ。」とのこと。私がグーグルマップ先生によれば吹浦から歩けるようなので明日行ってみますとお伝えしたら、「それなら歩けるのかしら。大丈夫かしら。こんなお嬢さんをこのまま放り出していいのかしら、わたし。どうしましょう。」と。親切な方を色々悩ませてしまいました。なんとか安心していただくべく、ありったけの地図と時刻表をもらって、酒田駅の観光案内所でもう一度相談することをお約束してその場を後にします。
優しい。。お母さん、すみません、私は行きます。ひとりで行けるんです!
さて、地図を広げて、今日の計画を立てる。
鶴岡駅→(徒歩)→お昼(地ぱんgood)→(徒歩)→カトリック鶴岡教会→(徒歩)→市役所前→(バス)→加茂水族館→(バス)→鶴岡駅→(バス)→湯田川温泉
はい、出発。
歩き始めてまず出てきたのが何かしらの神社。お参りに寄ります。おみくじも引いておきます。
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すごく悪くない?待ち人来ないとか初めてみた。待たない方がいいってどういうこと?東南とは真逆の方向に来てるし。旅行もよくないっぽいし。そもそも、何をしても思わしくありませんって!そのうちに悪い運が去るっていつ?そのうちっていつなのよ。
涙。涙。。恨。。でもちょっとオイシイ?いいさ、おみくじなんて、神社の中の人が勝手に書いてるの私は知ってるよ。気にしないもん。わたしそういえばカトリックだし。もう行くわ!
ということで、おみくじは神社に結んでその場を立ち去るのでした。
お昼は雑誌でみかけていた地ぱんgoodさんでパンを入手。映画館の横にあるパン屋さんです。映画館のカフェコーナーにこちらのパンを持ち込んで良いことになっています。傷心に優しい小麦の香り。とても美味しかった。写真をとっていないので、リンクを貼っておきます。
そしてまた歩き始める。暑いな。
川沿いの道を歩いて中心地へ向かう中、途中かわいらしいお店がありました。興奮してパシャり。
教会に到着。「天主堂」の看板がついています。
明治時代に建てられた建物で、中は畳敷きでした。
美しい。静けさ。涼しさ。聖書の言葉が書かれた紙が筒状に丸められて小さなカゴに入っています。おみくじの恨みここで晴らさばいかんとす。ということでひとついただきました。神に頼れ、的なことが書いてありました。ポケットに保管。
礼拝堂の入り口には、信者の方々ひとりひとりのポストがありました。礼拝堂を出る際に自分のポストを確認に来たお爺さんと挨拶を交わします。不良信者の私も心が洗われる気がする。ここから前に進める気がします。この日の鶴岡市、最高気温35℃。頑張る。
更に歩き進み、鶴岡城跡のお手洗いに立ち寄り、汗だくで半透明になっていたTシャツをお着替え。護国神社で念のためおみくじを引きなおし、安心して次の場所へと旅立てるのでした。
(つづく)