八丈島/Hachijo Island - Day 4 - 2.
夕方は、実はまだあまり行っていなかった島の東側にある登龍峠展望台へ。山道なので私の運転は自粛。うねうねとカーブが続き、空をかける龍の体の上を登っていくかのようです。辿り着いた場所は、八丈富士、底土海岸、八丈町、八丈小島を見渡せる場所。三脚とカメラをバッチリ準備したお父さん達が何かを待っている。
はぁ。美しさ。
しかし、私がみたいのは大坂トンネルからみる八丈小島の横に落ちる夕日ですので、再び移動です。
目の前にずっとある「末吉」の文字。
にっくき「スエキチ」。スエヨシに恨みはないし、三根地区と末吉地区を結ぶのが登龍峠なので目の前に末吉行きのバスがいるのは仕方ない。グッと堪えるべし。末吉は、鶴岡でひいたおみくじの話なのでそれはまた別のことです。
心を切り替えて、大坂トンネルに到着。間に合いました。しばし夕日を待ちます。
夕日スタンバイ。
ふぁぁ。美しさ。
水平線に雲がなく、まん丸で赤い太陽がそのまま海に落ちていきます。ずぅっとみていられた。太陽が沈んでからも美しく変化する空の色。
しかしなぜだろう、いつのまにか、日が落ちる前からずっと近くにいた地元のおじさんにその日にあったサッカーイベントの動画を見せてもらう時間になっていました。一番いいところで携帯の電池が切れたおじさん。ついに帰ってゆかれました。ちなみに、毎日のようにここの夕日をみにいらっしゃっているようで、まっすぐな水平線に落ちていく夕日はめったにみられないとのこと。ラッキーな気分です。
次のタスクは南原千畳敷の星空です。昨日光るキノコで再会したガイドの高橋さんに、明日は星が綺麗だから南原千畳敷に行くといいよ、と言われていたのです。ここまでの八丈島での緩やかな日々のお蔭で、大人の言うことはちゃんと聞く気分になっているので、絶対行く気満々。夜道だから私は運転しないけどね。
はい、到着。
ふぅぅ。美しさ。。
こんなに綺麗な天の川は初めてみました。
ぼぉっと見上げていると、星々が線で繋がっているように、動いているように、降ってくるように、思えました。鉄道で星々を移動するお話も納得いくかも。言葉のいらない美しさ。
しかし、、なぜだろう、近くから聞こえてくる不思議なおじさんの歌声。「ショメ、ショメ、ショメ、ホールドミータイト」(注:ショメとは潮女という八丈島の焼酎)「くさっ、くさっ、くさっ、くさやー」「八丈島は情けの島だよ情け島〜」(注:情け嶋とは、八丈島の焼酎)。あ〜、言葉のいらない美しい宙の世界と、筆舌に尽くし難い地上の人間世界。
宇喜多秀家なにをかいわんや。
現実世界に戻るトキを感じましたので、三根地区に帰り美味しい夕飯を食べて、幻の焼酎「黄八丈」を飲み、ついに最後の夜が終わるのでした。