初めての八丈島の朝!
朝食にくさやパンを食べて、事前にガイドさんの予約していたヘゴの森へ向かいます。
くさやパン。ほぐしたくさやにマヨネーズ味のソースをからめている?シーチキンのような取り扱いです。チーズみたい。自分の脳内で「くさや」の概念を「チーズのひとつ」に塗り替えた瞬間です。
そういえば、くさやというのは、魚の名前ではありません。行くまでしらなかった。くさやは、くさや液という魚醤に魚をつけて干物を作る保存食の作り方のひとつです。ムロアジのくさや、飛魚のくさや、があります。くさやに最適のアジとして「クサヤムロ(モロ)」という名前のお魚があるのでここで混乱が生じるのかもしれないですね。
三根地区から中之郷地区へ移動。山っぽくなってきた。
ハイビスカスと明日葉
ヘゴの森到着。ここからしばらくシダ植物などの写真が続きます。
ヘゴの森は、黄八丈の染め元が所有する私有地となっており、ガイドさんなしでは入ることはできません。黄八丈の染料となる木々が生えていたり、杉植林運動の影響を受けて杉の木が周囲に溶け込めずも植わっていたり、八丈島原生のシダ植物があったりします。まるでジュラ紀の森に迷い込んだよう。1964年の東京オリンピックや、80年代のバブル景気時代にはシダ植物が相当の高値で取引されたとのこと。
太古の面影の中にも経済と趣味の匂いもするヘゴの森。黄八丈の染め元さまとはいったいどんな方なのでしょう。
ヘゴの森終了。ガイドの高橋さんは八丈島の石を使って砥石を作られています。
森に入る前、お腹が空くことを大変心配していただきました。実際、2時間程度の森歩き後おなかがぐぅぐぅなり始めました。が、空腹を我慢してまずは汗を流しに近くにある温泉へ。水着で入る混浴温泉で、その名の通り裏に滝があります。
昼食は冷麦と明日葉とエビの天ぷら。
ペーパードライバー歴14年を返上してたどり着いたのは、南原千畳岩海岸。溶岩流が冷え固まってできた海岸でした。心なしか荒々しい気分。流人。死の恐怖を克服してたどり着いた場所、それが南原千畳岩海岸。
この景色の中に佇む「塾」
宇喜多秀家はなにをかいわんや。
調べてみたところ、南原千畳敷は1605年の八丈富士の噴火で流れ出た溶岩により作られたもの。宇喜多秀家が八丈島に流されてきたのは1606年。すごい場所へ送られたわけですね。せつない気持ちを海岸に残して、空間舎さんという喫茶店へ移動。
後から聞いたところによると、喫茶店のお手本のような場所らしいです。静かで平和で時間を忘れる空間でした。
この日の夕飯は8時8分に到着したエイトさん。八丈島の8よね、たぶん。今日も焼酎を飲み進め、くさやピザを食べ、島唐麻婆をたべ、その他色々お魚が美味しい。ちなみに、くさやは私の中でチーズのひとつなのでなんの違和感もない。夜もふけてくるとマスターが友人たちと握力を測り始める。バタンキュー。なので今日もおしまい。