うたかた日誌

旅行、読書、時々料理。

八丈島/Hachijo Island - Day 3 - 1.

八丈島3日目。旅程の真ん中の日。早い…。

宿泊地は島の東側の海に面していますので、朝日が拝めます。朝日に目が覚めてパシャり。この日は八丈富士登山、海水浴、光るキノコ鑑賞がメインイベントでしたが、死の恐怖をも味わう長い一日になるのでした。

 

まずは週末に合流する友人たちを空港までお迎えに行きます。

みなさんは八丈島ガンバの冒険の舞台であることをご存知でしょうか。そもそも、ガンバの冒険を知っている?ガンバの冒険、むかぁし観たことあるような。小学校の講堂であった映画上映会で観た記憶はある。ネズミたちがイタチと戦うお話です。八丈島では、マムシを退治するために鳥(何の鳥か失念)を導入、マムシがいなくなったかわりにネズミが増え、ネズミ退治のためにイタチを導入、最終的にマムシとネズミを食べるイタチが増殖しているのです。懸命に闘うガンバ達の運命はわかりきっていることだったんです。

というわけで、運転をしていると車道をイタチがちょこちょこっと横切ることも珍しくありません。それは八丈島朝8時。島の北側八丈富士の麓の何もない道路。ペーパードライバーには絶好の練習道路。何もない。誰もいない。余裕。自然とこぼれる笑みとまじる鼻歌。右ななめ前方から長いゴミのようなものが出現。ヒラリヒラリとリボンのように舞っています。八丈島にもあんな大きなゴミがあるんやねぇ〜と思ってそのままの速度で走って近づいたら。リボンがとたんに二つにわかれて生き物の形になりました。イタチのようにしなやかでかわいらしい。こちらの車線に駆けてくる。2つの柔らかそうな塊が絡み合って目の前に転がり出てきた。あー、イタチー、2匹ー、やめてー!轢きたくない、こないで!いやー!!(絶叫)

とっさにハンドルを左へ。ちなみに左側は山の崖下です。助手席の人の叫び声(何を言ったかわからないしそれどころじゃないけど。まっすぐとか、突っ込めとか、死ぬ!みたいなこと?)!そこでなんとか我にかえり覚悟を決めて目を見開いてイタチたちを轢き殺すことも辞さない気持ちで突っ込みました。涙。生き物の、命を、この足で、奪いました。合掌。ブーン。

通り過ぎてからミラーでみた限りでは、結局彼等は死ぬことはなくその後も車道で飛び跳ねていた。沈黙。ドキドキ。そのまま心拍数110で空港へ到着するのでした。

(つづく)