うたかた日誌

旅行、読書、時々料理。

山形県庄内地方/ Shounai, Yamagata - Day 2 - 1.

昨日、日曜日なのでバスは朝9時半一択です、と宿の方に言われ、もう少し宿でゆっくりしたいところを頑張って朝から活動開始です。朝も温泉に入ってから朝食。

夕食も朝食も山形の素材たっぷり。すごくおいしくて朝からご飯をおかわりしました。準備万端。いざゆかん。

まずは、街中に戻り、昨日見かけて絶対いくと決めた旧庄内藩校 致道館へ。「君子学ンデ以テソノ道ヲ致ス」です。

すばらしー。徂徠学。致道館では荻生徂徠の徂徠学を教学にし、「天性重視・個性伸長」「自学自習」「会業(小集団討議学習)」「人倫道徳」の精神を重視した、んだそうです。中間管理職としても悩みの日々なので、刺さりました。目先のHow to本より歴史上の人物に教えを請うべし。わたしも女だてらに藩校で学問に励んでみたい人生でした。それはもはや叶わない夢ですが、帰り際に「親子で楽しむ庄内論語」を買って、孔子先生の教えを学ぶことを心に誓うのでした。

「子曰く。学んで而して思わざれば則ち罔ゆ。思って而して学ばざれば則ち殆ぶむ。」アーメン。

さて、次なる目的地は、鶴岡駅から出羽と越後を結ぶ鉄道、羽越本線で向かう吹浦駅です。思いの他致道館で時間を使ってしまい、電車を逃しそうだったので猛ダッシュ。この電車を逃すと次は3時間半後ですので、最大の目的地の十六羅漢岩に行けない…。汗だくになりながら走っているところに奇跡的にいた研修中のタクシーの窓を叩いて乗せていただき、事なきを得ました。

電車。二両編成。

路線図。英語あり〼

実は乗り換えのために酒田駅で1時間待ち。一度酒田で降りて駅で借りた無料のレンタサイクルで街を走ります。錆びついている恐ろしげな自転車ではありましたが、40分程度走るには十分でした。絶対電車に乗り遅れたくないのでほとんど観光できずに猛スピードで汗だくになりながら駅へ。ちなみに、この日の酒田市の最高気温34℃。焦りすぎて色々あって自転車をぶっ倒し、自転車からぎーこぎーこ嫌な音が鳴り始め、ますます汗が吹き出してではありますが、なんとか無事駅に到着しました。

後の人の安全のためにも、窓口で「なんか、自転車から変な音がします。」と事実の一部だけお伝えして自転車の鍵を返却、そのまま電車に飛び乗るのでした。

(つづく)