うたかた日誌

旅行、読書、時々料理。

山形県庄内地方/Shounai, Yamagata - Day 2 - 2.

駅でもらった時刻表をじっと見つめます。庄内地方から東京に帰るルートは、新潟周りで上越新幹線で帰るか、新庄から山形新幹線で帰るかのどちらかです。上越新幹線の方が早い。が、もっと山形を鉄道で走ってみたいのです。ということで、新庄ルートで帰ることに決定。

吹浦で使える時間は50分。吹浦駅から十六羅漢岩へは徒歩往復30分、十六羅漢岩で使える時間は20分です。行ける。出発。

 

吹浦駅から海側の道を歩き始めます。歩道がどういうわけか閉鎖されていましたので、ガードレールの外側、車道を必死に歩きました。本当は迂回路があったようなのですが、なにしろ私には時間がないのです。。歩いている人わたしひとり。心細い。老朽化して崩れ落ちそうな歩道をお金をかけて直す必要性がないのかもしれない。涙。

日本海っぽい。怪しげなる岩場と鳥居。

グーグルマップ先生のおっしゃる通り、駅から15分で十六羅漢岩に到着しました。

元々奇岩だったんですね。遡ること江戸時代末期、火山の噴火で流れ出した岩に、吹浦のお寺の寛海和尚の発願で十六羅漢を掘ることになったそうです。完成後、和尚様はご自身が守り仏になるために羅漢岩の海に身を投じられた、と。。

未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選「十六羅漢岩」 — 山形県ホームページ

ふむー。日本海の荒々しい海。漁村の人々の暮らし。海で亡くなった方々のこと。ここに生きた人たちの、亡くなった人たちへの想い、生きている人たちへの想い、自然と神様のこと、自分との繋がり。考え始めるとあまりに圧倒的すぎる。所要時間20分では到底受け止めきれないので、思考を停止して一旦この景色を体で受け止めて、くるりと帰り道を急ぎます。

駅前にあった鉄道の父像。

初めて使った、乗車駅証明書発行機。降車時の切符は写真の緑のポストに入れることになっていました。

二両編成の車内で、車掌さんに乗車駅証明書を見せて切符を購入します。酒田駅で乗り換えて羽越本線快速最上川新庄駅へ。この酒田ー新庄間の電車、座れない人もいるくらいテツオタで混んでました。テツオタってなんでぽっちゃりで汗臭い人多いの?って思ったけど、実は私もテツコな気がするし、汗だくで臭いのは自分だったことに気づく。あたしら仲間やん。新庄駅で今日も汗だくのTシャツをお着替えして、山形新幹線で東京へ帰るのでした。

新幹線から見える景色。あれ?新幹線なのに塀がない?大丈夫なのかな?

帰りのルート。